考察 心理・認知科学
見えないものが見える力
「見えないものが見える力」という表現は、一見スピリチュアルなもののように思えますが、実は経済産業省の資料における「社会人基礎力」の一部として言及されています。
この力は、表面的な問題だけでなく、その背後にある隠れた原因や問題を発見する能力を指します。
この力を身につけるには、単なる経験や知識だけでは不十分で、それらを抽象化し、様々な状況に適応できるようにする必要があります。
抽象化とは、考える過程で本質的な要素を見極め、それを基に新たな問題の解決に応用することです。
つまり、この力の本質は「経験を抽象化し、問題の本質(根本原因)を特定する」ことにあります。これができれば、表面的なモグラ叩きの対応にならず、問題の再発を根本から防ぐことができるのです。
この力を発揮するための出発点は、感情に流されず、事実をありのままに捉える冷静な現状認識にあります。客観的な事実から本質を見抜き、根本から問題を解決するーーこれこそが、これからのビジネスパーソンに求められる「見えないものが見える力」なのです。