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考えるということを考える

2024年05月27日

パスカルの「人間は考える葦である」という言葉は有名ですが、「考える」とは具体的にどういうことかと考えると意外と複雑です。

私たちは経験や知識を通して物事を見て、それを脳に記録します。しかし人それぞれ見かたや情報の選びかたが違うため、同じものを見たり聞いたりしても脳に記録されることは異なります。

例えば、感覚や感情に基づいて物事を捉える人と、論理的に物事を捉える人がいます。私は論理的に物事を捉えるタイプで、答えが見つからない問題、例えば死後の世界については考えないようにしています。なぜなら、神秘的なことを考えると、答えが無限に広がってしまい、結論が出ないからです。

認識の仕方により考えが大きく変わることがわかります。考えるためには、「なぜそうなるのか」といった疑問が必要です。

これらの疑問に答えを見つけるためには、対象に対して考えを何度も繰り返す必要がありますが、何も変わらない考えを何度も繰り返すのは良くありません。そういう時は、疑問の取り方を変えてみると良いでしょう。

そうして考えを繰り返して必要なものを抽出し、最終的には考えを抽象化することが大切です。抽象化された考えは、様々な疑問に適用できるため便利です。

つまり、「考える」とは、認識にはじまり、疑問を持ち、色々な考えを繰り返し、最終的には抽象化するプロセスです。

このプロセスを通じて、より良い方法を見つけ、自分の知識が全てではないことを意識しながら、思考を深めていくことが重要です。

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