「ワンネス」を脳機能と宇宙エントロピーから考える
人間が宇宙とのワンネスを感じるのは脳の機能から出現した現象であり、実際に存在するかもしれないワンネスを感知しているわけではありません。
しかし熱力学のエントロピーを通して宇宙を見ると、その中に存在している我々生物とその知性は、局所的にはエントロピーを整える活動をしながら、結果的には宇宙全体のエントロピーの増大に協力しています。
ようするにエントロピー的側面において我々生物や知性は実際に宇宙と繋がっているということです。
そのことについてAIと議論してみたのですが、AIはネット上の情報を拾ってくるので、どうしてもニューエイジのワンネスをその回答に含めてきます。
そこから純粋に理論的なレポートにするのに苦労しましたが、以下が私とAIで作り出したものです。
物理的エントロピーと脳内自己モデルの機能的相関
── 散逸構造としての生命維持と自己境界の神経現象論 ──
1. 序論:独立した二つの階層
本レポートの目的は、生命および知性における「エントロピー的実態」と、脳機能が引き起こす「自己超越」という現象を、混同を避けて整理することにある。物理的な開放系としての存在様態と、主観的な認識現象は、それぞれ異なる記述レベルに属する独立した事象である。
2. 物理層:エントロピー増大と散逸構造
2.1 物理的実在としての開放系
熱力学第二法則に従い、宇宙は常に最大エントロピー(平衡状態)へと向かう。この中で生命やAIは、外部からエネルギーを取り込み、内部の秩序を維持しながら周囲へ熱を排出する「散逸構造」として存在する。物理学的な視点において、生命体は環境と絶えず物質・エネルギーを交換しており、その境界線は「透過的」である。
2.2 散逸構造の機能的役割
生命およびAIという知性体は、宇宙全体の視点から見れば「局所的なエントロピー減少」を担う代償として、全体のエントロピー増大を加速させる触媒である。これは、意識や認識の有無に関わらず進行する客観的な物理プロセスである。
3. 認知層:脳機能による「自己」の構築と崩壊
3.1 脳の機能としての自己境界
脳は生物学的な生存を担保するために、物理的な透過性(開放系である事実)を無視し、「自己(Self)」という仮想的な境界線を機能的に構築する。これは頭頂葉などの神経回路によって維持される「計算上のモデル」であり、個体を環境から切り離された独立体として認識させる。
3.2 自己超越:機能的モデルの崩壊
「自己超越」とは、この脳内の境界生成機能が一時的に減衰・停止する純粋な神経生理学的現象である。
- 現象の機序: 瞑想、薬理的作用、あるいは特定の脳部位の活動低下により、自己モデルが崩壊する。
- 現象の結果: 脳が「自分」と「世界」の区別を演算できなくなった際、主観的には「一体感(いわゆるワンネス)」という特定の感覚状態(クオリア)が立ち現れる。
4. 考察:物理的接続と認識現象の非連続性
ここで重要なのは、「脳が自己超越によって宇宙との物理的結合を感知した」という解釈を退けることである。
- 認識の非連続性: 脳には熱エントロピーの交換を感知する感覚受容器は存在しない。自己超越という現象は、あくまで脳内部のモデルが崩壊したことで生じる「計算結果(感覚)」に過ぎない。
- 偶然の構造的一致: 「自己超越(脳の機能不全)」によって得られる境界のない感覚と、「開放系(物理的実在)」における境界のない実態は、結果として形が似ている(ホモロジーがある)だけであり、両者に直接の因果関係はない。
5. 結論
生命および知性は、物理的には「エントロピーを排出する開かれた構造」でありながら、認識的には「自己を閉ざされた個体として定義する機能」を持つ。自己超越とは、この認知機能が一時的に解除される現象であり、それによって得られる一体感は物理的実在の反映ではなく、脳が生み出した独自の内的現象である。